皆さんこんにちは！
代表の寺島です！
今回は部分痩せについて解説していきます！
皆さんは部分痩せと聞くとどのようなイメージを持たれますか？
二の腕のたるみが気になるからそこだけ痩せたい！といった声やお腹だけ集中して短期間で痩せたい！脚だけ細くしたい！というような要望の方を多くお見受けします。
しかし実際はどうでしょうか？
イメージしてみてください。お腹だけ極端に痩せていて顔や手足は脂肪が多く太ってる方・脚だけ脂肪がなく他は太っている方という方を皆さんは見たこと有りますでしょうか？
人種や体質などで部分的に脂肪が多少付きやすいなど差が有ったり、服を着ていてシルエットが隠れたりする事によって一部分しか見えてないが故に、そのように判断される方も居ますが実際に部分的にダイエットする事は不可能に近いです。
なぜ不可能なのか解説していきます。
体脂肪について
まずダイエットする上で見た目や体重に関わってくる体脂肪について解説します。
体脂肪には「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2種類の総称の事を指します。
体脂肪と聞くと悪い方に捉えがちですが、体脂肪は体内のエネルギーを蓄える事や、体温の維持・ホルモンの分泌など健康に必要な要素も多くありますので沢山減らせば良いと言うものでも有りません。
内臓脂肪
腹部の臓器（胃や腸など）の周りに付く脂肪全般の事を指します。
個人差も多少ありますが、男性は内臓脂肪の増加で太りやすい傾向があり、健康診断で腹囲の計測により（CTスキャンでも計測する事もある）男性は85cm以上・女性は90cm以上によりメタボリックシンドロームの診断基準の一つとされています。
（腹囲以外にも脂質のHDLコレステロール値や血圧・血糖値の数値も対象になります）
女性と男性で基準値が異なるのは女性の場合、皮下脂肪が付きやすいため皮下脂肪分の厚みを考慮する事により基準値が異なります。
女性は男性よりも内臓脂肪は付きづらい傾向には有りますが、閉経後はホルモンバランスの関係により内臓脂肪が付きやすくなります。
内臓脂肪は食事から摂取したエネルギーの余剰分が変換され内臓脂肪として変換され、蓄積されやすい性質では有りますが、食事のコントロールや運動により減らしやすい性質も持ちます。
また食事からの他にもアルコールから摂取したカロリー（エネルギー）は、より内臓脂肪に蓄積されやすいとされています。
内臓脂肪は腹部に付く脂肪のため、内臓脂肪が多い体型の事を「リンゴ型肥満」と呼ばれる事もあります。
また、内臓脂肪は血管への蓄積がされやすく、増加すると動脈硬化や脂質異常症といった生活習慣病の発症・心臓病や脳卒中発症のリスクを高める事に繋がります。
皮下脂肪
体全身の皮膚の下にある脂肪の事を指します。
主に皮膚と筋肉の間に有り、体の表面に近い部分について蓄積するため見た目に反映されやすく掴むと柔らかいのが特徴です。
日常的にあまり動かさない部位や筋肉の周りに付きやすい性質があり、代表的な部位としては二の腕（上腕三頭筋）や太もも（大腿四頭筋・ハムストリング）、お腹周り（腹直筋・腹斜筋）などが挙げられます。
その中でも特に下半身に付きやすいため、皮下脂肪が多い体型の事を「洋梨型肥満」と呼ばれる事もあります。
皮下脂肪は女性ホルモンの働きにより、特に女性に付きやすい傾向があります。
また、皮下脂肪は長い時間を掛けて少しずつ蓄積されていく脂肪のため内臓脂肪に比べてとても減らしにくい性質があります。
アディポカイン
体脂肪（主に内臓脂肪）から生成される生理活性物質の事を指します。
通常はインスリンの感受性や抗炎症作用・一部の動脈硬化症を保護する働きや食欲の抑制などの作用があります。
しかし内臓脂肪が増加すると、このアディポカインの分泌異常が起こり、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病を引き起こすリスクがあります。
セルライトについて
ここまで体脂肪について解説してきましたが、セルライトという皮膚の内側付近が凸凹する現象はご存知でしょうか？
メディアなどで取り上げられる事もあり、名前だけはご存知の方も多いセルライトですが、その正体は皆さんはご存知でしょうか？
セルライトの正体について解説します。
セルライトとは
セルライトは脂肪が固まった物と勘違いされる方もいらっしゃいますが、実際は脂肪細胞の中に肥大した老廃物が正体です。
肌表面付近まで老廃物が肥大し、変形して繊維化する事で、皮下組織の小さい空間では収まりきらず肌表面が引っ張られます。その結果肌表面は凸凹した形状になってしまいます。
セルライトが出来る仕組み
ホルモンバランスや自律神経の乱れ、冷えによる血行不良など様々な要因が有り、皮下脂肪に老廃物が蓄積されるようになります。
そのまま進んでいくと脂肪細胞の代謝が乱れて脂肪細胞が肥大化していきます。肥大化した脂肪細胞は血管などを圧迫し、血流や血行を悪くします。最初に蓄積されていた老廃物が更に蓄積される様になる、、、と負のスパイラルになります。そのまま多く老廃物が蓄積される事により、肌の表面まで凸凹した状態として浮き出てという仕組みになります。
セルライトが出来る生活習慣や原因は下記の通りです。
・浮腫みや冷えによる血行不良
・運動不足
・ホルモンバランスの乱れ
・喫煙
・生活リズムの乱れ・睡眠の質の低下
いづれも血流や血行不良による事に繋がる物になりますので、上記で改善出来る点は予め改善するように努めましょう！！
セルライトの対処法
基本的には規則正しい睡眠や食生活も食材を厳選し、バランス良く取ること、運動を習慣的に行うことがセルライトを付けない方法です？
運動も有酸素運動と筋力トレーニングを両方取り入れる事が大切です。結論的にはセルライト以外の体脂肪（内臓脂肪や皮下脂肪）を燃焼するのにも上記の生活習慣を取り入れる事が正解ですので、コツコツ頑張りましょう！
部分痩せが不可能な理由
ここまで「内臓脂肪」「皮下脂肪」「セルライト」について説明しましたが、これらの脂肪の蓄積される順番に部分痩せが不可能な理由が関係しています。
通常、体脂肪は皮下脂肪より先に内臓脂肪から減少していきます。また皮下脂肪も付着している部位によって減少しづらい・優先して落ちると言った点があり、内臓から離れる末端部位（手足など）から減少する性質があり、腹部や太ももは減りにくいためここの部位を優先して落とす事は不可能です。
上記の事から不可能と定義しています。
例え部分痩せという事が出来たとしても考えてみて下さい。
全体のバランスが悪く、一部を補うと他の部位が気になって、、、というのがオチです。
全体的に満遍なく痩せるように日頃から食生活の改善や運動習慣を身につけて外からも内からも美しいカラダづくりに心がけましょう！
美容医療
部分痩せは自然に行う場合は上記で不可能と定義づけましたが、一つ例外があります。
それは美容治療です。
美容治療といっても小さな物（食欲を抑える薬などや注射系の治療など）ではなく全身麻酔などを使用して行う脂肪吸引です。
脂肪吸引では対象部位に特殊な吸引管を刺し込み、脂肪（皮下脂肪）を吸引していきます。
一時的に皮下脂肪が吸引されて痩せる事が出来ますが、生活習慣や食生活を改善しない事には根本的な体型維持や美しいバランスを保つ事にはなりません。
また一度に多く脂肪を吸引したりすると、皮膚が追い付かず皮膚のたるみの原因にもなります。
少ないですが感染症などのリスクなどもあり、とても高額なためお勧めは出来ません。
ハイフという美容治療（超音波による熱で脂肪組織の損傷や壊死を起こすことにより痩身するもの）も有りますが、まだ歴史が浅く将来的な後遺症なども不確かな為、こちらもおすすめできません。
筋力トレーニング（筋トレ）の部分痩せについて
部分痩せの根源として特定の部位、二の腕なら上腕三頭筋・お腹なら腹直筋を鍛えると部分的に痩せるとい誤解からその様に解釈する方が多い様に見受けられます。
筋肉量が増加し、トレーニングをする事でその筋肉部位の血流が良くなる事で体脂肪の減少が僅かにある事にはありますが、それでも部分的に痩せるのは不可能です。
筋トレをする目的としてはトレーニングをする事によりトータルの消費エネルギーの増加、筋力・筋肉量の増強により代謝の増加とその部位の脂肪を付きづらくする、リバウンドの防止に繋がる事を目的としています。
正しく痩せるためには
結果的に部分痩せは不可能という事で定義しました。痩せるには、食事バランスと適度な運動（有酸素運動&筋トレ）に限ります。
これは生物として遺伝子がよっぽど変化しない限り、上記のバランスを変えて痩せる（病気などは除く）事は無いと私は考えています。
またマッサージやリンパを流す事も少しダイエットには効果的ですので取り入れてみましょう。
食事バランスや有酸素運動については過去の記事で取り上げておりますので、そちらをご覧下さい。
おすすめの有酸素運動について ダイエット・痩せるための食事法いかがでしたでしょうか？
ダイエットの知識が無い初心者の方や、メディアやSNSで影響を受けやすい方などは部分痩せについて鵜呑みにしがちですが、今回の記事を読んでコツコツダイエットに取り組んで頂ければと思います！
ダイエットに裏技や近道は有りません！
地道に取り組むこそが最短ルートですので頑張りましょう！
まとめ
・体脂肪の落ちる順番は内臓脂肪→皮下脂肪のため部分痩せは基本不可能だという事。
・内臓脂肪は男性が付きやすく、皮下脂肪は女性が付きやすいという事。
・美容医療は根本的な改善にはならないという事。
・コツコツ取り組む事がダイエットの成功に繋がるという事。
次回は栄養素について解説していきますのでお楽しみに！
今回の記事を読んで直接勉強したい、トレーニングについて教わりたいという方！
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