【筋トレ】筋肉の成長速度や付きにくい・付きやすいは遺伝子に関係する!?太りやすさにも関係が、、?速筋や遅筋の関係性についても解説!!

皆さんこんにちは!

代表の寺島です!

今回は筋肉と遺伝子の関係性について解説していきます!

皆さんは自分の体が筋肉が付きやすい体質なのか付きにくい体質なのか考えた事は有りますか?人によって少し運動すると筋肉が付いてしまうから筋トレしたくない!という方もいらっしゃると思います。

反対に筋トレを頑張ろうと思ってとりあえず筋トレしたものの筋肉が付かなくて長く続かない、、。なんていう方もいらっしゃると思います。

それはそういう体質。という言葉だけで片付けてしまっていませんか?

実は筋肉のつきやすさだけでなく太りやすさや、自分がどういうスポーツが向いているかなど遺伝子を検査する事で最新の科学では分かるようになっています!

遺伝子検査を行う事で、自分にとって合う食材の判別やどのような運動を行えば良いかなど分析する事が出来ます!

今まで痩せる事や筋トレを諦めてしまった方は今回の記事を読んで、今一度自分自身の体を見つめ直して当てはまる型を確認してみてください!

また有料で検査キットを購入する事でご自身で調べる事も出来ますので気になる方は是非ご覧下さい!

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では遺伝子との関係性についてそもそもどのようなものかを解説します。

遺伝子との関係性について

人間は産まれる前に胎児の時の胚の種類によって筋肉・脂肪のつきやすさ・つきにくさが決まるという胚葉学という学問があります。胚葉はそれぞれの骨格や筋肉や臓器などを形成するベースとなります。

胚葉は主に外胚葉・中胚葉・内胚葉に分類され、この3種類の胚葉によって体質(筋肉・脂肪のつきやすさ・つきにくさ)が変わるとされています。この胚葉は親や更にその先祖などからの遺伝で決まるため、遺伝子との関係があります。それぞれ解説していきます。

外胚葉型(エクトモルフ)

外胚葉型の胚葉の方は全体的に身長が高く体全体が細くて薄いのが特徴です。具体的には腰幅や肩幅・腹囲・胸部が狭く、筋肉と脂肪が付きにくいため痩せているのが特徴です。骨格的には華奢で脆く、怪我をしやすかったりします。

パワーを要するスポーツ(アメフト・ラグビー・パワーリフティングなど)は関節の耐久値などを考慮するとあまり向いていない方が殆どです。その点、持久系のスポーツ(マラソンなど)や器械体操は有利となります。

中胚葉型(エソモルフ)

中胚葉型の胚葉の方は全体的にバランスの良い身体をしているのが特徴です。具体的には身長も低すぎず高すぎず、肩幅が広く筋肉がつきやすく脂肪がつきづらい体質を持つためボディメイク面では1番理想な胚葉です。

ボディメイク面だけでなく、スポーツ面などでも筋力や瞬発力なども優れているためボディビルディングや全てのスポーツに適応しやすいとされています。

内胚葉型(エンドモルフ)

内胚葉型の胚葉の方は一般的に洋梨体系というような少し太りやすい体をしているのが特徴です。具体的には広い腰幅と肩幅全体的に骨格が大きく、全ての部位に脂肪がつきやすいのが特徴です。骨格的にも手足が短く、その分最短距離でパワーを発揮しやすいため、パワースポーツ(ラグビーやパワーリフティングなど)のスポーツに適しています。

ダイエットやトレーニングで体重を落とす(除脂肪)事は可能ですが、他の胚葉に比べて時間が掛かりやすく、辞めるとすぐに体重が増えやすいのも特徴です。また、臓器の面でも消化器官が発達して優れているため体への吸収率が高くなります。しかし、その反面に代謝は悪く脂肪を蓄積しやすくボディメイクでは少し苦労するタイプです。

上記に加えて筋トレ・ダイエット・ボディメイクに関わる遺伝子についても解説していきます。

ACTN3遺伝子

筋肉を構成する筋繊維には大きく分類すると遅筋と速筋という2つの筋繊維に分かれます。

遅筋は主に持久力に優れているのが特徴で、速筋は瞬発力に長けているのが特徴です。筋肉の部位によっても遅筋と速筋の割合が異なりますが全体的な筋肉の筋繊維における割合は遺伝的に決まっているとされています。

遺伝的に遅筋が優位な構成なのか、速筋が優位な構成なのか、それを決めるのがACTN3遺伝子(α-アクチニン3)です。ACTN3遺伝子自体は速筋の新陳代謝を司るたんぱく質の遺伝子で、筋線維の配列の維持や収縮をする役割があり、ACTN3遺伝子が多いほど速筋タイプに分類されます。

主に人は3つのACTN3遺伝子のタイプに分類されます。

速筋型(白筋型)(R/R型)

速筋繊維の割合が多く、1番筋肥大がしやすいタイプのためボディメイクには向いています。瞬発力や力を存分に発揮できるためパワー系の種目や短距離走などの瞬発種目に向いています。日本人の割合としては15%前後しかいませんが、アフリカなどの黒人の方は約80%前後はこの速筋型とされています。ボディメイクの大会(ボディビルディングやフィジークなど)や短距離走で黒人の方が上位に大勢いるのは遺伝的に優れているという点も納得できます。ACTN3遺伝子が体内で多く存在します。

両筋バランス型(R/X型)

速筋と遅筋のバランスが均等に取れているため平均的な体つきになります。基本的にどの運動に長けているというのは有りませんが、どんな運動も問題なくこなす事が可能です。日本人の約過半数はこの両筋バランス型に分類されます。ACTN3遺伝子の量は普通です。

遅筋型(赤筋型)(X/X型)

体内にACTN3遺伝子が存在しないため遅筋繊維が圧倒的に多いのが特徴です。遅筋繊維が多い場合は、持久力が高い運動に優れておりマラソンなどの選手に打ってつけです。遅筋型の場合は筋肉の損傷がしやすいのに反して、回復が遅いため筋肥大には速筋型と比べて遅れをとります。日本人は約30%前後がこの遅筋型とされています。

上記のように、速筋型・両筋型・遅筋型と分類され遺伝によって決まるとした研究が1976年に発表されました。しかし、最近の研究(2018年)でその説が変わる可能性があります。

ある一卵性双生児の遺伝子を30年にも渡り研究を行いました。生まれた当初は2人とも両筋型で生まれ同一でした。しかし、片方は長距離選手として運動習慣を続けた結果、運動習慣がある方は遅筋繊維が多く存在し、片方は両筋のままでした。これは、普段の長い運動習慣で自分のタイプが変わる可能性を示唆しております。

まだ研究自体は浅いため確証が得られませんが、自分の取り組みたいトレーニングやスポーツ種目を最初から諦めるのは早いかもしれません。

ADRB3遺伝子

ADRB3遺伝子は主に体脂肪の分解や燃焼に関わる遺伝子です。現在も研究が進められており、同じ食事を摂取しても太る人太りにくい人など差がある点が気になる方も多いと思います。それがなんと遺伝子レベルで関与している可能性がありますので解説していきます。この遺伝子についてはとても専門的な分野で学術的な論文も少ないため簡易的にまとめます。

また遺伝子の分類として主に2種類に分かれるとした場合、両親から引き継ぐ遺伝子はA/A型(野生型)・A/G型(混合型)・G/G型(変異型)の3つに分類されますのでそれを前提に話を進めていきます。基本的には野生型の割合が多いほど、本来の遺伝子の作用・役割が強く働く傾向があり、変異型なその機能が弱くなるとされています。それぞれ解説していきます。

野生型(A/A型)

ADRB3遺伝子が野生型の場合には問題なく糖質を代謝して炭水化物の摂取では太りにくい体質ということになります。野生型の場合は炭水化物を多く摂ってもダイエットが捗るためボディメイクの難易度は低いです。

混合型(A/G型)

ADRB3遺伝子が混合型の場合には野生型に比べて糖質の代謝量が落ちますが、太りも痩せるのも平均的と言った感じです。糖質を制限する事で体重の減少も見られますし、多く食べると太りやすいというのが特徴です。

変異型(G/G型)

ADRB3遺伝子が変異型の場合には内臓脂肪が蓄積されやすく、ウエスト周りから太る傾向があります。ADRB3遺伝子はインシュリンの抵抗性にも関わるため糖質の代謝に影響します。そのため変異型の場合には炭水化物で太りやすい体質となります。

ADRB2遺伝子

ADRB2遺伝子は主にホルモンの受容などによってエネルギー及び体脂肪の分解・燃焼に関わる役割があります。A/A型の場合には、三大栄養素(タンパク質・炭水化物・脂質)をバランス良く代謝して体の組成を行いますが、G/G型の場合にはタンパク質をメインにエネルギーを生成しやすくなるため、タンパク質を早く消費してしまい、本来筋肉の元となるタンパク質が不足し結果的に筋肉が付きづらいという事になります。A/G型にも半分はこの要素があるためタンパク質を多く摂取することを意識するのが望ましいです。

UCP1遺伝子

UCP1遺伝子は人体では主に首や脇の下や肩甲骨付近にある褐色脂肪細胞(ベージュ細胞)における熱産生(体温など)に関与します。脂質を代謝する役割があり、体温が低下した場合にはA/A型は特に影響を受けずに皮下脂肪を燃焼させますが、G/G型は脂質の代謝が悪く、体温の低下に適応できず脂質を多く摂取した場合には皮下脂肪を蓄積させる傾向があります。

また基礎代謝も低くなる傾向があります。A/G型にも半分はその要素が組み込まれているため脂質の過剰摂取は控えた方が望ましいです。

上記以外にもトレーニングにおける体力の遺伝的傾向や血管拡張能力に関する遺伝傾向などもあります。また、肥満に関する遺伝子は他にもいくつかありますが今回は代表的なものを紹介しました。全て細かく分類すると100種類以上にも分かれるためやはりダイエットやボディメイクに置いて個人差が生じるのは遺伝的要因が大きい物だと考えられます。

痩せるのと太るのどちらが楽?

よく普段痩せている人が太るのと、普段太っている人が痩せるのはどちらが簡単かとご質問を頂きますが、今回の記事がその答えをよく示しています。遺伝的要因で筋肉や脂肪が付きづらい人が頑張って食べても中々太りづらい、反対に遺伝的要因で体脂肪が蓄積されやすい体質でダイエットを頑張っても中々思うように痩せない。という結果になりますので、どっちが楽というのは一概に断定できません。私自身遺伝的にに脂肪も筋肉も付きにくい中でトレーニングで筋肉量を15kg近く増やすのに5年以上掛かってますのでとても苦労しています。自分の現在のタイプを見極めてダイエットやボディメイクに取り組めるのが理想です。

まとめ

・遺伝的要因によって骨格や筋肉量・筋力や瞬発力、筋肉のつきやすさや脂肪のつきやすさなどかなり細かく分類される。

・遺伝子キットや専門的な施設で自分の遺伝子タイプを調べる事が可能なため知っておくと役に立つ事もある。

・太りやすさや痩せにくさ、筋肉のつきやすさやつきにくさは遺伝的要因が関与しているためどちらが楽とかはあまり関係ない。

いかがでしたでしょうか?

遺伝子がここまてダイエットやボディメイクに関係しているとは中々思わなかったですよね!技術が進歩して色んな事が一般人にも気軽に調べられたり出来るので良い世の中になったと思います!

次回は腰痛や肩こりなどの慢性的な痛みと筋肉との関連性について解説していきますのでお楽しみに!

寺島拓

寺島拓

前職では芸能人も通う大手のパーソナルジムにてトレーナー業務からマネジメント業務などを行っていました。 これまでに体重増加・姿勢・見た目の変化・筋力不足・腰痛や肩凝りなどの体の不調などの様々なお悩みに対して解決して参りました。 悩みが解決されると笑顔が増え、生活の質が上がり人生が豊かになってゆく様を沢山拝見してきました。 その中で培った経験を元により良いサービスを提供できると思いMARBELL GYMを立ち上げました! 自分1人では継続するのが難しいという方やトレーニング方法が分からない方など沢山いらっしゃるかと思いますが、全て1からご説明させて頂き、全力でサポートさせて頂きますのでご安心下さい。 私も本気で指導させて頂きますのでお客様ご自身も本気でお取り組み下さい!! 少しでもお悩みの方は是非MARBELL GYMでお待ちしております。