【筋トレ】慢性的な肩こりや腰痛は筋トレで改善可能?猫背や反り腰の姿勢の改善についても解説!!四十肩や五十肩にも!

皆さんこんにちは!

MARABELL GYM代表の寺島です!

今回は皆さんは一度は悩んだ事も多い肩こりや腰痛と筋トレとの関係性や姿勢改善について解説していきます!

皆さんは現在肩こりや腰痛、どちらかで悩んでるもしくは両方常に感じていて悩んでいるという方多いのではないでしょうか?

肩こりは普段のお仕事デスクワーク・パソコン作業・今の季節ですと冷房の当たり過ぎなどで毎日感じている方いらっしゃると思います。

腰痛も普段の生活で荷物を持つ時や屈んだ時、デスクワークで常に同じ姿勢を取ってる、寝具が合わずに使い続けているなど様々な理由で悩んでいると思います。

もちろん中には実は大きな病気が影に隠れていてその影響で肩こりや腰痛を発症していた。というケースも無くは有りません。それほど沢山の原因がある肩こりや腰痛ですが、具体的に何をすれば改善出来るのか分からない方が多いのではないのでしょうか?

整形外科に行って原因は分かっても温熱療法や湿布や痛みが酷い時は痛み止めの飲み薬を貰ったりして一時的な改善はされますが、通院を辞めるとすぐに発症してしまう。整体も同じで通った直後は体が軽くなったり改善されたような気はしますが、時間経過で痛くなり痛くなったからまた通う→改善の繰り返しで根本的な改善には至らない方が殆どです。

姿勢については代表的なもので猫背や反り腰でお悩みの方も多いと思います。またはそもそも自分が猫背や反り腰といった悪い姿勢なのかも分からないなんていう方も少なく有りません。

姿勢の悪さは普段の姿勢や、デスクワークやパソコン作業・読書・ゲームなど決まった姿勢で長時間に及び固定された事により発症するケースが多いです。

姿勢改善はまずは自分の姿勢状態を把握した上で取り組むことが重要です!

ではどのように肩こりや腰痛・姿勢の改善すれば良いのでしょうか?

順番に解説していきます!

姿勢については簡単に行えるセルフチェックも有りますので合わせて紹介していきます!

腰痛について

まず腰痛の原因ですが、一つの端的な要因から複数の要因が組み合わさって腰痛として症状が出るケースも少なく有りません。

その全ての原因を突き止める事はとても難しく、一般的には85%は原因不明の腰痛に苦しんでいる方が多いのが現状です。

一方で残りの15%は特定可能な特異的腰痛として分類されます。代表的な病名としては椎間板ヘルニア脊柱管狭窄相症などが挙げられます。

またトレーニング時の腰部の筋肉痛(脊柱起立筋や大腰筋・小腰筋・腸骨筋など)による腰痛も挙げられますが、これは安静に過ごしていれば通常は数日で回復します。

また、腰痛が大きな病気のサインとなるケースもあります。尿路結石などの消化器系の病気や十二指腸、膵臓など消化器の病気が起因して腰痛を引き起こしている事もあるため、長期間痛みが続くようで、筋肉や骨に異常がない場合は大きな病院での検査の受診をお勧めします。

原因については特定出来るものから特定出来ないものまで解説しましたが、特異的腰痛または大きな病気が起因とならない場合は基本的に腰部の筋肉の硬直(寒さなどの環境も一つの要因となります)や筋力の低下、筋肉の強張りが一定時間続く事による筋肉疲労などが腰の部分だけで見ると主要な要因となりやすい傾向があります。

そのため、腰部の筋力の定期的なストレッチやトレーニングを行う事で改善することが可能です。また、長時間同じ姿勢を取る方は1時間に1度2-3分間立ち上がって別の姿勢を取るなど休憩するだけでも改善される事も有りますので意識してみましょう。

腰痛改善におすすめのトレーニング

腰痛について解説してきましたが、そんな腰痛改善に効果のあるトレーニングについて紹介します。

・クランチ

主に腹部を鍛えるトレーニングです。腹部を鍛える事により腰の筋肉のみを使わずバランス良く体を支えられるようになるため腰痛の改善に効果的です。

クランチとは床及び専用の腹筋台を用いて行う上体起こしです。仰向けに寝っ転がり膝を立て、足首を固定できると理想です。その状態から上体を約90度起こし再び仰向けに倒れます。その動作を繰り返し行いまずは10回を3セット行えると理想です。ポイントは股関節を軸に起き上がらないようにしましょう。クランチでのメインに使う筋肉は腹部の筋肉(腹直筋や腹斜筋)になりますのでお腹に力を入れながら背中を丸めるようにゆっくり起き上がるようにすると効率よく鍛える事が可能です。

・スクワット

主にお尻〜脚を含めた下半身及び状態を支えるために腰の筋肉も鍛える事が可能なトレーニングです。動員される筋肉が多いのでとても効率が良く、正しく行えばメリットが沢山あるのでおすすめです。腰だけで支えている筋肉を下半身を効率よく使えるようになる事で腰の負担を減らし、腰痛改善に効果的です。

まず両足を肩幅〜やや広め程に開いて立ちます。

足の裏の中心から踵にかけて重心を置き、背中は真っ直ぐ・胸を少し張った姿勢を常に維持出来るように意識します。その状態を維持しながら股関節から屈むように意識してしゃがんでいきます。スクワットのしゃがむ深さにも種類が有りますが、まずは自分の太もも(大腿骨)が地面と平行になるくらいまでしゃがむ事が出来たら理想です。骨盤の前傾が苦手であったり股関節及び足首が硬いと深くしゃがむ事が難しいためそのような場合はストレッチを入念に行い、自分に合った深さ(正しくフォームが維持出来る深さ)からスクワットを始めましょう。

まずは10回を3セット行い、問題なくクリア出来たら回数を増やしていきます。30回も問題無くこなせるようになったらスミスマシンやフリーウェイトでのスクワットを低回数から始めてみましょう。

・レッグカール

主に太ももの裏(ハムストリングス)やふくらはぎ(ヒラメ筋や腓腹筋など)を鍛えるトレーニングです。太ももの裏(ハムストリングス)は姿勢を維持するのにとても重要な筋肉で、この筋肉が弱いと周りの筋肉(主に腰の筋肉)で支える事になり腰痛の原因となります。そのためこれらの筋肉を鍛える事で正しい姿勢の維持が行えるようになるため腰痛の改善に繋がります。

動作としては基本的に専用のマシンを使って行うのが効率的です。座って行うタイプとうつ伏せに寝て行うタイプがあります。座って行う場合は椅子の形状をしているマシンに座り、前方に伸びているパッドの上に足を掛けます。ポジション的には足首のアキレス腱〜ふくらはぎの箇所にパッドの位置がくるのが望ましいです。

その状態でなるべく反動を使わずに下の方向に脚を折り曲げていきます。

伏せて寝るタイプはうつ伏せに寝てパッドの下に足を通してアキレス腱〜ふくらはぎの箇所にパッドの位置がくるように固定します。そのまま上の方向に膝を曲げるようにしていきます。基本的にはどちらのレッグカールも膝を軸に動かす事でハムストリングスやふくらはぎを鍛える事が出来ます。

まずは10回3セットをゆっくり丁寧に行える重量設定で行うようにしましょう。

・デッドリフト

主に体の背面全体を鍛える事が可能なトレーニングです。デッドリフトは特に脊柱起立筋〜ハムストリングスまで沢山の大きな筋肉を動員して行うトレーニングのため正しく行うと姿勢改善から筋肉量のアップや体幹の安定など沢山メリットがあるためおすすめです。しかし、フォームを誤ると怪我のリスクも高い種目のため、初めて行う方はフォームなどを勉強し、それでも分からない場合はトレーナーに教わったりして行うのが望ましいです。

動作としては主にフリーウェイトのバーベルを使用します。デッドリフトにもいくつか種類がありますがまずはスタンダードなコンベンショナルデッドリフトを覚える事をおすすめします。

やり方はまずバーベルの正面に立ち、脚幅は自分の腰幅〜肩幅以内に収まる程度に揃える。足の裏全体で体を支えるようにして姿勢は背中〜腰が一直線になるように真っ直ぐにする。その状態でなるべく膝を前に出さないようにお尻の位置を高く保ちながら体を下に沈めてバーベルを握ります。この時も最初に固定した姿勢を必ず崩さないようにしましょう。そこから体に近い距離(足にくっ付けても可能)で持ち上げます。再び近い距離のまま降ろしていきます。これを繰り返してセットを組んでいきます。正しいフォームで挙げられる重量で6-8回を3セットできれば理想です。

言葉で説明するとこのようになりますが、実際はとても難しい種目です。上手く出来ない方はトレーナーに直接習うのが1番ですので、お困りの方は是非MARBELL GYMへご相談下さい。

肩こりについて

肩こりも腰痛と同じようにさまざまな要因から肩こりを発症します。

デスクワークなどのパソコン作業による長時間の同じ姿勢をとり続ける事による肩こりの発症。

冷房に長時間あたることにより体が冷えてしまい筋肉の緊張や硬直による肩こりなど日常的な動作が要因となる事が多いです。

また加齢も一つの原因となります。人体を支えるためにある背骨の椎間板は日常動作の衝撃を和らぐ効果がありますが、加齢と共にその椎間板が潰れてしまい頸部脊椎症を発症し間接的に肩こりに起因します。

また加齢と言えば有名なもので四十肩や五十肩と呼ばれるものがあります。正式名称は肩関節周囲炎という病名で原因は未だはっきりとはしていませんが、肩関節まわりの腱や筋肉(ローテーターカフなど)の硬直や摩耗による炎症から由来します。

他にも歯列矯正を必要とする噛み合わせの不一致や虫歯・ガチャ目(視力が左右合っていない)など一見関係ない箇所から起因して肩こりになっているケースも少なくありません。

肩こり自体は対象部位を整体や整形外科での治療は一時的に効果はありますが、通院をやめるとまたすぐに戻ってしまいます。

肩こりも基本的には背中及び肩の筋肉の凝りや硬直などが主要な要因としてなりやすいためその対象筋をストレッチしたりトレーニングして筋肉をほぐしてあげると改善されるケースが多いです。

肩こり・四十肩や五十肩の改善におすすめのトレーニング

肩こり・四十肩や五十肩について解説してきましたが、そんな肩こり・四十肩や五十肩の改善に効果のあるトレーニングについて紹介します。

・サイドレイズ

主に肩の側面の三角筋を鍛える事が可能なトレーニングです。三角筋を鍛えることで肩周辺の筋肉を動かす事ができ関節や筋肉の凝りや硬さの解消に繋がります。柔らかくなると四十肩や五十肩の予防に効果的です。僧帽筋にも関与してきますので肩こりの改善にも繋がります。動作としてはダンベルを持って行います。

左右に同じ重さのダンベルを握り、股関節の辺りにダンベルを置きます。その際肘を少し曲げた状態で且つ肘を少し前に出します。肘は前に少し出しますが、肩甲骨は少しだけ寄せておくと軸がブレにくくなるのでおすすめです。上記がスタートポジションになります。ここから斜め前方向にダンベルを持ち上げます。その際、最初に定めた肘の角度は変えずに持ち上げるようにしましょう。またダンベルを持ち上げる高さは自分の肩と肘の高さが直線上になるくらいまで上げるようにしましょう。そこまで持ち上げたらまた元の姿勢になるように戻していきます。この動作を繰り返します。最初は15-20回を3セット出来る重さで取り組めると理想です。サイドレイズもとても難しいためトレーナーから教わるのが1番です。

・デッドリフト

腰痛の項目で紹介したデッドリフトですが、肩こりの対象となる僧帽筋上部も動員されるトレーニングのためおすすめの種目となります。やり方は全く同じですので上記をご参照ください。

・シーテッドローイング

主に背中の中心部分にある僧帽筋を鍛える事が可能なトレーニングです。肩こりの原因となる僧帽筋の凝りや筋肉の硬直を改善する事が可能です。動作としてはマシンを使用したトレーニングになります。まずベンチシートに腰掛けて足置きに足を置きます。グリップが装着されていますのでそのグリップを両手で握ります。グリップの形状はいくつかありますが、V字のグリップが握りやすく僧帽筋に効かせやすいためおすすめです。握る際は小指の付け根を意識して握ると尺骨神経の関係から背中の筋肉を意識しやすくなるためおすすめです。しっかり握った状態から一度軽く引っ張ります。軽く引っ張った状態で正しいフォームに修正します。骨盤を前傾させて背中を真っ直ぐにしましょう。その状態が作れたら自分のお臍から鳩尾辺りに向かってグリップを引っ張ります。その際は肩甲骨のを寄せるのを意識して腕を後ろに引いてください。限界まで引いたら戻していきます。グリップを戻す際はゆっくり行うことで負荷が最後まで抜けずにおこなえるためおすすめです。

正しいフォームで行える重量で8-10回を3セットできれば理想です。

姿勢について

皆さんは自分の姿勢が悪いと感じて治そうと思った経験はありますでしょうか?ふとしたタイミングでなんか体の重心が左右どちらかに傾いているな。とか今背中が丸まって良くないんだなとか思われる方もいらっしゃいますが、それを実際に深く考えて改善に行動出来る方は圧倒的に少ないです。そもそも、自分の姿勢の悪さに気づけない人の方が多いのが現状です。

姿勢の悪さは冒頭で解説してきた腰痛や肩こりにも間接的に影響を及ぼします。長時間デスクワークなどでの同じ姿勢の保持による頚椎や背骨の歪み。荷物を毎回左右どちらかで持ってしまい背骨や骨盤の歪みを生じることなどあります。

また特に日常的に起こりやすいのがスマートフォンなどの見過ぎで首を常に下に向けて事による頚椎の悪化や座る際に脚を毎回組む事による骨盤の歪みは特に多い印象を見受けられます。

これは簡単に姿勢の悪化を招きますが、逆にそれらを毎日しないように取り組めば改善されるため意識の問題でもあります。

しかし1度体で定着したものを簡単に止める事は容易ではありません。まずは気がついた時だけでも止めるように少しずつ意識の改革を図りましょう。

姿勢のセルフチェック方法

原因について解説をしてきましたが、まずは自分の姿勢が悪いのか確かめる必要があります。自宅でもどこでも壁があれば行えるセルフチェックが有りますので紹介します。

①まっすぐな壁(床と壁の境に段差が無く、垂直になっているのが望ましい)に背を向けて頭・肩・お尻・ふくらはぎ・かかとの5点をしっかり壁に付くようにして立ちます。

②上記5点をつけた状態で腕を床と平行になるように挙げてその姿勢をキープします。

③この姿勢を保持しようとする際、そもそも①の5点が何処かしら壁に付かない、もしくは保持するのがキツイという方は姿勢が悪い証拠です。①で付かない箇所の周辺が歪んでいる事が多いです。

また、脚や背中・腹筋の筋肉・筋力不足が招き楽な姿勢を取ったことによる姿勢の悪化はトレーニングで改善出来るケースも多いです。それぞれの悪い姿勢の種類や原因について解説していきます。

猫背

そもそも猫背とはどのような姿勢の事を指すのか説明します。猫背とは字の通りお座りした猫の様に上背部が曲がった(丸まった)姿勢を指します。実際の骨の形状としては、通常の背骨は自然なS字を描く様に構成されていますが、猫背の状態ではS字の上部(胸椎部)が湾曲してしまっている状態です。

猫背の姿勢の場合、前屈みの姿勢になるため肺を圧迫し十分に肺に酸素を取り入れられにくくなるため軽度の酸欠になります。また、肋骨まわりの筋肉も上手く使えなくなるため血行不良や浮腫み、それに伴う睡眠不足にも陥りやすいため悪循環に陥りやすいです。

更に猫背は前屈みになることで首が前に出てしまう影響でストレートネックも発症しやすいです。ストレートネックは通常湾曲している頚椎が真っ直ぐになる事で頚椎の椎間板を圧迫し、神経の圧迫による痛みや痺れを起こしたりします。

猫背の原因としては長時間同じ姿勢で座った状態での作業・デスクワークや最近はスマートフォンの使い過ぎによるのも原因だと言われています。

また背中の筋肉と腹筋周りの筋肉量の低下が原因でもあるためそこを鍛えてあげると改善にも繋がります。猫背におすすめのトレーニングを紹介します。

猫背の改善におすすめのトレーニング

猫背について解説してきましたが、そんな猫背の改善に効果のあるトレーニングについて紹介します。

・クランチ

腰痛の項目でも紹介したクランチですが、腹直筋の筋力を強める事で姿勢の維持に効果的なためおすすめです。やり方は全く同じですので上記ご参照ください。

・バックエクステンション

主に脊柱起立筋を鍛える事が可能なトレーニングです。脊柱起立筋を鍛える事で丸まった背中を真っ直ぐに起こすための筋肉が発達し、姿勢の改善につながります。肩こりや腰痛の改善で紹介したデッドリフトにも動作が類似していますが、デッドリフトよりも簡単に怪我のリスクが少なく行えます。姿勢の改善であればバックエクステンションでも簡単に取り入れる事が可能なためおすすめです。もちろんデッドリフトでも可能です。動作としては専用のマシンを用いて行うことも可能ですし、床でも可能です。

床の場合は床にうつ伏せに寝っ転がり足首を固定します。腕は頭の後ろに固定します。その状態で背中を反るように上体を持ち上げます。その動作をひたすら繰り返します。専用のマシンを用いた場合は体の固定がしやすく安定してスムーズにバックエクステンションが行えるためおすすめです。回数は20回を3セットできれば理想です。

・シーテッドローイング

肩こりの項目でも紹介したトレーニングですが、肩甲骨を寄せる動作を行う事で胸部や肩の関節や筋肉が正しいポジションに戻るため猫背の改善にも効果的です。やり方は全く同じですので上記ご参照ください。

反り腰

反り腰とは字の通り、腰が常に反ってしまう状態の事を指します。骨盤が大きく前傾してしまい、腰椎の前弯が過度に出ている状態です。一見スタイルが良く見える事も無くは無いですが、

腰部の過度な筋肉の疲労による慢性的な腰痛や脊椎の圧迫による脊柱管狭窄症、梨状筋が過度に伸びる事による坐骨神経痛の発症のリスクが高まるため改善が必要です。

原因としては腹部〜腰部〜臀部にかけての筋肉のバランスが悪くなっている事や、急激な体重増加、女性であれば高いヒールを日常的に履いていると反り腰になりやすいです。

腹部〜腰部〜臀部にかけてのいづれかの筋肉が弱いと他の筋肉でカバーしようと正常な姿勢を崩して体のバランスを取ろうとします。その際、上体が前傾するのを防ごうとして腰を反ってバランスを維持してしまい結果的に反り腰になってしまうケースも少なくありません。体重増加も同様に、体を支えるための筋肉が追いついていないのにも関わらず体重が増加してしまうと正常な姿勢の保持が難しくなり、反り腰に繋がるケースもあります。女性のヒールでは常に前傾姿勢になるためそれを真っ直ぐに姿勢を直そうとする際に腰を反るケースが多いです。結果的に反り腰になってしまうため、反り腰は女性に多い傾向があります。

このように筋肉のバランスの悪化が繋がるため正しくトレーニングを行えば未然に防ぐことや改善する事が可能です。

反り腰の改善におすすめのトレーニング

反り腰について解説してきましたが、そんな反り腰の改善に効果のあるトレーニングについて紹介します。

・クランチ

腰痛・猫背の項目でも紹介したクランチですが、腹直筋の筋力を強める事で腰を反らなくても腹筋で姿勢を支えられるようなるためおすすめです。やり方は全く同じですので上記ご参照ください。

・レッグレイズ

腹筋の下腹部を鍛える事が可能なトレーニングです。上記で紹介したクランチでは主に腹筋の上部に作用しやすく下部も動員はされますが少し稼働率が低いため合わせて下腹部中心に行うレッグレイズを行うと腹筋全体を満遍なく鍛える事が出来て効率的です。動作としては鉄棒や専用のマシンを用いて行うとより安定して行えます。床で行う場合はまず仰向けに寝っ転がり、脚を真っ直ぐに伸ばします。その際に腰は反らせずに丸めた状態にして、脚を上にゆっくり持ち上げます。そのままゆっくり戻してこの動作をひたすら繰り返します。こちらもクランチ同様にまずは10回3セットできれば理想です。

・ヒップスラスト

主に大臀筋(お尻)を鍛える事が可能なトレーニングです。大臀筋を鍛える事により腰回りの筋肉の柔軟性や筋肉の緊張を解いて、大臀筋を使って姿勢の維持をするため反り腰の改善に繋がります。ヒップスラストは自重で行う場合と専用マシン・バーベルを用いたフリーウェイトで行う3パターンがあります。自重で行う場合は仰向けに寝っ転がり膝を立てて足のつま先を外側に向けた状態で肩幅より広めに足を置きます。大臀筋に力を入れやすくするように、踵に重心を置くようにします。そのまま腕や背中の力を使わずにお尻を真上に持ち上げます。その際お尻をキュッと締めるように持ち上げるとより効果的です。上まで上げたらゆっくり下に降ろしてその動作を繰り返し行います。15回を3セットできればまずは理想です。マシンやフリーウェイで行う場合は重量に気をつけながら10回を3セット行うように取り組んでみましょう。

巻き肩

巻き肩とは左右の両肩が自分の胸の方向に向かって内側に入ってしまう状態のことを指します。

猫背は肩も含めた背面全体が丸くなるのに対して、巻き肩は両肩のみが内側に丸くなってしまうため少し異なります。

巻き肩は長時間丸くなった姿勢を行うことで両肩の筋肉や背中・胸の筋肉などが強く固まってしまい症状として現れます。本来両肩の正しいポジションとしては、体を横から見た時に耳の直線上のラインに肩が収まっています。しかし巻き肩の場合はラインから前にはみ出てしまっているため第三者に見てもらったり、カメラでの撮影のほか、ベッドで寝っ転がった際に両肩とベッドの間の隙間の具合で判別がつきやすいです。

巻き肩のデメリットは猫背と似ていて呼吸が浅くなる他血行不良による疲労や睡眠の質の低下などが挙げられます。また放置しているとどんどん他の部位の姿勢も含めて悪くなるので気がついた時点で改善するようにしましょう。

巻き肩の原因はやはりパソコン作業やスマートフォンの長時間の操作が挙げられます。

巻き肩の改善におすすめのトレーニング

巻き肩について解説してきましたが、そんな巻き肩の改善に効果のあるトレーニングについて紹介します。

・ベンチプレス

主に大胸筋を鍛える事が可能なトレーニングです。胸の筋肉と巻き肩などは一見関わりのないようにも思えますが、ベンチプレスなどの大胸筋を鍛える種目を正しいフォームで行う際に肩甲骨をしっかり寄せて胸椎を上げ、肩を後ろに保持しながら行うという共通点があります。

これを自然に行うことにより前に出た肩が後ろに下がるため巻き肩の改善に効果的でおすすめです。ベンチプレスはベンチ台とバーベルを用いて行います。ベンチ台に仰向けに寝っ転がります。目線の真上にバーベルが来る位置に体を固定してお尻に力が入りやすいポイントに足を置きます。背中に適度な空間ができるようにアーチ(軽く反る)を作り肩甲骨をなるべく寄せたまま腕を伸ばしてバーを握ります。バーを握る際は手のひらを逆ハの字にして薬指・小指の下の方に重心(1番力を伝える場所)を合わせて握ります。呼吸を整えて持ち上げたらバーを自分の胸の中心上空まで持っていきます。そのまま真っ直ぐ真下に降ろしていき、胸に軽く触れたら再び持ち上げます。その動作を繰り返し行います。基本的には6-8回を3セットできれば理想です。ベンチプレスも非常に難しい種目のためトレーナーに直接習うのが望ましいです。

Muscular bodybuilder bench press workout

・シーテッドローイング

肩こりや猫背の項目でも紹介したトレーニングですが、肩甲骨を寄せる動作を行う事で肩の関節や筋肉が正しいポジションに戻るため猫背同様に巻き方の改善にも効果的です。やり方は全く同じですので上記ご参照ください。

・ダンベルリアデルト

主に肩の筋肉の三角筋後部を鍛える事が可能なトレーニングです。三角筋後部は特に巻き肩と関係性が強く三角筋後部を意識して鍛える事で前に出た肩を強制的に後ろに下げるため巻き肩の改善に効果的です。

ダンベルリアデルトはダンベルを用いて行います。ベンチ台または適切な高さの台や椅子(高さ45-50cmほどが望ましい)にお尻がギリギリ接するくらいに座ります。足を揃えた状態で前に伸ばして上体は自分の胸が太ももに近づけるように倒します。ダンベルを両手に握り太ももの下に肘を軽く曲げて肘を前に出した状態でスタートポジションを作ります。最初に決めた肘の角度を維持した状態でダンベルを上に開くように持ち上げます。この時肩甲骨が寄る程に上げてしまうと三角筋後部ではなく僧帽筋の関与が大きくなるためそこまでの可動域は必要としません。肩甲骨が寄らない程度に上げたら、そのまま元の位置に戻します。その動作を繰り返し行います。まずは10回3セットできれば理想です。

まとめ

・腰痛や肩こりは原因不明な痛みとして発症するが、トレーニングやストレッチで改善出来るケースも多いので毎日筋肉・筋力を解す事が重要。

・腰痛や肩こりは普段の日常動作や悪い姿勢による間接的な痛みの症状も多いため、ちょっとした休憩や意識で改善出来ることも多い。

・姿勢は現代社会に普及したスマートフォンやパソコン作業による間接的な被害が多く、日常に多く姿勢悪化の原因が潜んでいるためまずは自分の姿勢が悪いのかを確かめて少しずつ改善が必要。

いかがでしたでしょうか?

腰痛や肩こり・姿勢改善にもそれぞれ原因による改善を試みないと根本的な解決には至りません。現在の自分の体をしっかり見極めて、改善に努めましょう!

次回は私が9月17日に出場するメンズフィジークの大会について紹介しますのでお楽しみに!

寺島拓

寺島拓

前職では芸能人も通う大手のパーソナルジムにてトレーナー業務からマネジメント業務などを行っていました。 これまでに体重増加・姿勢・見た目の変化・筋力不足・腰痛や肩凝りなどの体の不調などの様々なお悩みに対して解決して参りました。 悩みが解決されると笑顔が増え、生活の質が上がり人生が豊かになってゆく様を沢山拝見してきました。 その中で培った経験を元により良いサービスを提供できると思いMARBELL GYMを立ち上げました! 自分1人では継続するのが難しいという方やトレーニング方法が分からない方など沢山いらっしゃるかと思いますが、全て1からご説明させて頂き、全力でサポートさせて頂きますのでご安心下さい。 私も本気で指導させて頂きますのでお客様ご自身も本気でお取り組み下さい!! 少しでもお悩みの方は是非MARBELL GYMでお待ちしております。