みなさんこんにちは!
八王子パーソナルジム MARBELL GYM代表の寺島です。
SNSや健康雑誌でよく見かける「クレンズダイエット」や「デトックスティー」。
簡単に摂取するだけで「3日で−2kg!」なんて宣伝もありますが、本当に効果があるのでしょうか?
結論から言えば、一時的に起きる体重減少=水分や腸内の内容物の減少であって、本質的な脂肪減少ではありません。
それどころか、極端なクレンズはリバウンド、栄養不足、胃腸トラブルなどのリスクもあります。
この記事では、デトックスやクレンズ関連の「神話」と「現実」を栄養学・医学の視点で徹底解説します。
1. デトックス・クレンズとは?
「毒素(toxins)を体から出す」ことを目的とした食事法やジュース、サプリメント、ティーなどの総称。
流行を経て多様化しており、主に以下のような特徴があります。
- 固形物を摂らず液体中心の短期絶食
- 下剤や利尿成分の強いサプリ使用
- 果物や野菜のジュースのみで数日過ごすなど
2. よくある方法と仕組み
● デトックスティー(ハーブティー)
- センナ、フェンネル、ダンデライオンなどを含むものを飲む
- 便秘や浮腫みを改善することが目的
● クレンズジュース
- フルーツ・野菜をミキサーで飲む
- 固形物を避けることで内臓休息を狙う
● 断食+下剤/利尿剤
- 数日断食+腸管内容物や水分を強制排出

3. 科学的に証明された「効果」はある?
✔ 水分・内容物の一時的排出による体重減少
- 刺激性下剤や利尿剤での水分が抜けて体重が減少しているだけです。
- 増えた体脂肪の直接分解ではありません
✘ 脂肪が燃えるわけではない
- 脂肪を燃やすには総消費カロリー > 摂取カロリーが必要
- クレンズではなく、「断食によるエネルギー不足」が原因で体重が減るだけです。
✘ 解毒作用はほぼ期待できない
- 肝臓と腎臓が本来の“解毒・代謝”機能を果たします。
- デトックス製品による“排出作用”は科学的根拠が乏しいです。
4. リバウンドが起きやすい理由
- 絶食後の過剰食欲と代謝低下で体重が戻ります。
- 腸内細菌バランスが崩れ、便秘や代謝減少につながる
- 一時的な「胃の容量の調整」が、習慣にならない限り不成立

5. デトックスやクレンズの健康リスク
- 脱水や電解質異常
利尿作用や下剤の副作用でナトリウム・カリウム不足になります。 - 消化管への負担増
腸管刺激で下痢や腹痛、ストレス反応を誘発します。 - 栄養不足・筋肉減少
たんぱく質や微量栄養素が不足し、筋肉分解が進む可能性あります。 - 代謝の停滞
カロリー極端制限 → 代謝が下がりやすくなります。 - 精神的ストレス
食事制限や体重変動の影響で食行動障害につながるリスクもあります。
6. 本当に「クリーンな体」を手に入れるには?
✔ 基本は「バランスの良い食事」で腸と代謝を支えること
- 野菜・タンパク質・良質な脂質、十分な水分、食物繊維をバランス良く
- 週1~2回、意識的に高繊維・発酵食品を摂る習慣をつける
✔ リセットしたいときは“軽めの1日断食”で代謝維持を狙う
- 夕食を軽めにする、置き換え1食にする程度が無理なく安心です。
✔ 運動と組み合わせて脂肪燃焼を狙う
- 有酸素×ウェイトトレーニングで代謝を高めていく

7. フィットネスマインドに役立つ考え方
- 「短期的に痩せる」より「長期的に健康を維持できる体作り」が大切
- 食事だけでなく「習慣・脳・筋肉・腸・代謝」を総合的にマネジメント
- 結果が出るまでには時間がかかるけど、その分“強い根”が育つ
8. まとめ
- デトックスやクレンズでの体重減少はほとんどが水分・内容物の排出
- 脂肪燃焼・解毒・代謝向上などの効果の裏付けは不十分
- リバウンド、消化管への負担、栄養&筋肉の不足などリスクの方が大きい
- バランス食・運動・生活管理がクリーン体質への近道
9. ご案内
今回の記事を読んで
「もっと直接教わりたい」「自分に合った健康トレーニングを知りたい」と思っていただいた方へ。
八王子 パーソナルジムでお探しなら、ぜひ一度MARBELL GYMにお越しください!
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